日本の熱帯夜

今年は超大型台風が通過するなど、日本は大変だったようです。天気予報を見てみると、東京での最高気温が33度前後、最低気温が23度前後。湿度も高くて、大変だろうなと想像しています。

翻ってこちらポルトガルでは去年に続いてどちらかというと涼しい夏でした(でした、というのは8月半ばごろから何だかもう秋の気配になっているから)。確かに2度ほど40度近くまで気温が上がる熱波がきましたが、2、3日で過ぎてしまってそのあとはまた涼しくなったのでそんなにつらくもありませんでした。

明日9月1日以降の気温の予測を見てみると最高気温は30度にも手が届きません。最低気温はほぼ15度以下。11度という日も。夜の外出にはジャケットやセーターが必要そうです。

写真は上から、ポルトガル中部の天気予報と東京都新宿区の天気予報。

8月26日 シネス沖地震

8月26日の早朝05:11、リスボンの南シネス沖60キロの地点で5.3Mの地震が発生。テレビで流れる映像と、座りの悪いものが倒れる程度との報道から、震源地近くでは震度4くらいだったと思われる(ただの感想です)。隣人の中には気がついたという人もいるが、ポルトガル中部のこの辺りではほとんど揺れはなく、私たちは全く気づかなかった。
ポルトガルの地震でよく知られているのは1755年のリスボン大震災。当時はロンドン、パリ、ナポリに次ぐヨーロッパ第4の都市で、飛ぶ鳥も落とす勢いだった首都リスボンが津波に襲われて壊滅的な被害を被った。ポルトガルの衰退はこの地震が原因と言われている(必ずしもそうではないという見解もある。下記の「リスボン地震とその文明的意義の考察」参照)。

44年ぶり! 集落の夏祭り

6月末にもなると、ポルトガル全土が夏祭りモードになり、この辺りでもあちこちで週末に夏祭りが行われる。同時に何ヶ所も、なのでどの村の祭りに行くか悩んでしまう。8月最初の週末にはウチの集落で44年ぶりに開催された夏祭りも含めると、この近くだけで三ヶ所、夏祭りが開催された。

この集落が属する村では毎年、夏祭りが開かれるが、この集落での祭りは44年ぶり。私たちがこの集落に住み始めて初めての夏祭りである。高齢化や過疎化が進んで、集落では夏祭りをやらなくなってしまったという話だった。44年も前から高齢化? とも思ったが、村で祭りが行われるから立ち消えてしまったのかもしれない。

今年の3月ごろに、集落の友人が夏祭りを企画していると聞いた。彼女はこの集落でまた、夏祭りをしたいと奮闘を始めた。「無理に決まっている」「できるわけがない」と最初は否定的な声ばかりが聞こえてきたという。それでも数ヶ月間の準備期間を経て、無事に開催にこぎつけた。近隣の村からはうまく行くわけがない、と失敗を期待して(?)見にきた野次馬もいるという。

猫の歓待

どうしているだろうか、ウチのおネコ様。二ヶ月も1匹っきりでお留守番のシュウシュウ。甘えん坊で怖がりのシュウシュウちゃん(はい、親バカです)。一時帰国中、ずっと気にかかっていた。

これまでシュウシュウがいるからどんなに長く家を空けても二週間が限度だった。こんなに長く留守にするのは忍びなかったが、今回はどうしても連れ合いと二人で一時帰国しなければならなかった。もちろん毎日、同じ集落の友人がエサと水とトイレの掃除など、様子を見にきてくれることにはなっていた。その他にも、三組の友人が日にちをずらして家の中や庭の様子を見にきてくれてはいた。

だが、この二ヶ月間、シュウシュウの姿は誰もみることがなかった。この子はいつもそうなのだ。私たちがいれば人前に出てくるのだが、友人だけだと警戒して姿を現さないのだ。

毎日、エサが減ってトイレが使ってあるから、どこかにいるのはわかっていたが、友人が名前を呼びながら家の中や庭を歩き回っても影も形もなかったという。そのうち、シュウシュウのテーブルの前にセンサーで動くカメラが設置された。設置した友人は、新しい映像が録画されるたびにそれを送ってくれた。一ヶ月以上も経って初めて、エサを食べるシュウシュウの姿を見て、安全が確認できたのは大きかった。元気そうではあるが、たった1匹で寂しそう。ネコの孤食である。

天気の変わり目

欧州、特に地中海沿いの国々は記録に迫る最高気温と猛暑熱波に覆われた。ギリシャでは、日中の暑い時間帯は危険なために日陰がないアテネのアクルポリスの丘が閉鎖され、ロードス島の山火事では大勢の観光客が避難を余儀なくされた。イタリアも南部は森林火災、北部は豪雨で異常気象に散々痛めつけられた。フランスも、スペインも熱波に苦しめられた。

ポルトガルはというと、この7月の熱波の影響はほぼ受けず、最高気温30度前後、最低気温は15度くらいと不思議なくらい「快適」であった。

が、それも一昨日(8月4日)で終わり。昨日から気温が上がり始めた。35度、39度、週明けには40度を超える。空気は非常に乾燥している。やっと夏が来たととも言えるが、風が吹くと森林火災が怖い。お昼頃はしんとして、誰もがいつ、どこで森林火災が起きるのだろうか、と息を潜めているような感じである。

それでも、木曜くらいからまた気温は30台前半まで下がってくる様子だ。夏の終わりまでこの気温が続いてくれると助かるが...。

 

写真は上から

8月6日の天気予報IPMAのサイトから

巣立ちの時 クロジョウビタキの場合

ベランダの天井にクロジョウビタキのツガイ3、4組が巣を作り始めた。ベランダの真ん中にある梁の上である。鳥がこんなにとっ散らかしながら巣を作るとは知らなかった。苔とか枝とか葉っぱとか、巣になるよりも落ちてくる方が多いのではないかと思うくらい床には材料がバラバラと落ちてくる。それが風に吹かれてベランダのあちこちに散らばる。

こんなところに巣を作られたら糞害で大変なことになる。かわいそうな気もしたが、巣を作り始めるたびにつついて落として追い払った。連れ合いが丸めたビニール袋を梁と天井の間に詰めて隙間を埋めた。卵を産む前に何とか諦めてもらわねば。巣になりそうな木は周りにいくらでもある。少しすると鳥の姿が見えなくなった。やれやれ...。

それから数日後。どこからかピィピィと声がする。一体これは、と上を見上げると、何とほんの小さな隙間に巣が出来て、ヒナまでいるではないか! 一体いつ卵が孵ったのだろうか。親鳥がひっきりなしに虫を捕まえては巣に戻って子供たちに食べさせる。巣の下には段々、糞がたまってきた。

地中海地方の酷暑熱波

6月には季節外れの熱波でポルトガル中部・北部では35度前後の気温が一週間程度続いた。7月も半ばになると、今度はギリシャ、イタリア、フランス、スペイン南部が49度に達する予報も出るような激しい熱波に襲われている。日陰がないアテネのアクロポリスの丘は観光客が熱中症にならないように日中の暑い時間帯は閉鎖(7月14日から。正午から午後5時まで)。シチリア島では過去の最高気温48.8度が更新される予想が出て、クロアチアでは森林火災が発生。他にもドイツやポーランドまで影響を受けている。場所は変わるが、日本も今日7月16日時点で記録的な猛暑になっていると聞く。

翻ってポルトガル。南部は熱波の影響を受けているがこのあたり(コインブラ周辺)では直射日光こそ強いが、気温は上がっていない。昨晩(7月15日)の夜は最低気温が10.7度まで下がった。朝は寒いくらいである。

ポルトガルでも毎年、40度を超える熱波が何度も発生することを考えると、他のヨーロッパの国々が酷暑熱波で苦しんでいるのにここが涼しいことは信じられない気もするが、考えてみればポルトガルは地中海地方ではなくて地中海の入り口に位置する大西洋に面した国なのである。最も、今回の酷暑熱波は上空のジェット気流が停滞しているために、熱波がポルトガル方面に来ないということらしいが。

ヒッピー的婚礼の儀

どこまでも透明な水が流れ落ちる滝。心地よい木陰が広がる森。所々に散らばるピクニック用のテーブルとベンチ。アンディとベンが選んだ式場は豊かな自然の中にある公園だった。 招かれた私たちはそれぞれの庭で採れた野菜を使った料理や飲み物を持ち寄った。

 

式の始まりを告げる太鼓と歌が始まると、みんながゆっくりと楽隊(?)の後ろについて歩き始め、 七夕の飾り付けをした笹竹の下に立つ新郎新婦を囲む和になった。 明るい日差しの中、厳粛な雰囲気が流れる。進行役のアランが厳かに式を進める。「人生を共に歩むことを誓います」 二人が向かい合って握り合った手がリボンで結ばれる。

 

「もう何年も一緒に生活しているし、子供もいるし、結婚の制度はどうでもいいのだけれど、友人たちに祝ってもらいたいな、と思ったの」 結婚式に招待された時にアンディが言っていた。既存の形式にこだわらず、宗教色を極力排除して、自然の中で愛と祝福を感じたい。手作りの結婚式がどんなものかあまり想像がつかなかったけれど、これは確かに彼女が望んでいた婚姻の儀そのものだった。

 

リスボンの日本祭り 2023 Festa do Japao 2023

6月24日に恒例のリスボン日本祭りが4年ぶりに開催された。会場はリスボン中心地から25分ほど、テージョ川に面したベレンのバスコ・ダ・ガマ公園。長方楕円形(?)の大きな公園の一方にステージが設置され、公園の両側にはところ狭しとブースや屋台が立ち並ぶ。前に一度、日本祭りには行ったことがあるが、その時の会場はこじんまりとした日本公園で、屋台は出ていたものの雰囲気はどちらかというと学園祭。こんなに大規模になっていたとは知らなかった。

この時とばかりコスプレを楽しむ人であふれ、舞台ではJポップに合わせて元気よく踊る女子、武道関係も剣道、柔道、少林寺、合気道、相撲ナドナドのブースと舞台上では実演が。書道や浴衣着付けのワークショップ、お箸で大豆を掴む競争、たこ焼き、日本のビール、よく切れる日本の包丁どこも大盛況だ。

見たゾ! 銀河鉄道999!

6月半ばの夜だった。寝る前に外のトイレを使おうと庭に出た。ふと夜空を見上げると...車窓が明るい列車が夜空を登っていくではないか! 長さは80センチから1メートルくらい(に見えた)。すわ、銀河鉄道999の蒸気機関車か。

見間違えだろうかと、なおも目を凝らしているとそのうち雲の後ろに消えていった。どう考えても流星ではないし、飛行機でもない。何だか不思議なものを見てしまった、とかなり興奮して翌日、連れ合いに話した。

「それって、イーロン・マスクのスターリンクだよ」ととっても冷静な返事が返ってきた。全世界インターネットアクセスを可能にするスペースX社のスターリンク衛星なのだという。私は聞いたこともなかった。そして、ちょっと調べてみると、どうやら私が見たのは6月12日に打ち上げられたスターリンク5−11だったらしい。

https://starwalk.space/ja/news/spacex-starlink-satellites-night-sky-visibility-guide

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