第十七日目 ヴローラ(Vlora)泊

ぺトランの宿で、朝食にはおばあちゃんのパンケーキを食べて出発。ヴローラへ向かう途中、山間部を走っていると何だかガソリンの匂いが漂ってきた。もしかして、この車からガソリンが漏れている? 走っている道は舗装されたばかりだから、もしかするとアスファルトの匂いかもとも思った。それでも心配になって車を停めて、チェックしたが特に問題はなさそう。ふと目を上げると、前近代的な風景が...。

ギイッ、ギイッ、ギイッ、ガチャン...。ギイッ、ギイッ、ギイッ、ガチャン...。

随分昔に、英国のどこかで見たことがあるような機械が作動している。錆びたタンク、半分崩れかけたような建物。何と、油田に行き当たったのだ。ガソリンの匂いは車からではなくて、地面から立ち上っていたのだ。油田の周りはオリーブの木々。これらのオリーブは立ち上る気化した石油を吸い込んで育っているに違いない。オリーブオイルは大丈夫なのだろうか?

ヴローラの旧市街を散歩してから、岬にある僧院を訪ねる。午前中は天気はよかったが、午後になると風が出始めた。僧院に向かう橋の上では飛ばされるのではないかと思った。海岸に出てきたからだろう、昨日の山中と比べると、雲泥の差。

第十六日目 ぺトラン(Petran)泊

アルバニアの道の駅(?)Quender Tepeleneに寄ってからBashkia Permet温泉へ。明日から天気が崩れ、数日間、雨の予報が出ている。地方を回るなら今日しかないとアルバニア唯一(?)の露天風呂を訪ねることにした。日本の温泉の定義は確か水温が25度以上、ということだった。この温泉は25度から28度。定義からすれば温泉だが...。薮の陰で水着に着替えて暖かくなりそうもない「温泉」に入る気にはついになれなかった。それでも地元の人には人気があるようだ。家族連れや友人のグループで賑わっていた。

今夜の宿は山奥のペトラン。WiFiも使えない。英語もほとんど通じない。山間に陽が沈むとぐっと寒くなった。天気が悪くなるということだったが、今のところ、もっている。ペトランの村では流暢に英語を話す14歳の少女に出会った。祖父母と暮らしているという。学校の授業では全然話せるようにならないから、映画を見て自分で学んだという。

途中の街のカフェで休憩していると、店の真ん前で警察が車を停めて、ドライバーたちを逮捕(?)した。理由はもちろんわからないが、麻薬の問題があるというのでもしかするとギャング? 警察が道路脇で車を停めているのはよく見かける。

第十五日目 アルバニアへ ブリント泊

朝、7時に宿を出た。レフカダ島から最も西側のギリシャとアルバニアの国境Filiatesまで3時間ほど。陸路で国境を越えるなんて何年ぶりだろうか。もちろん欧州内の国境は何度も超えているが、移動は自由なのでパスポートを見せる必要がない。ネットの書き込みを見てみると、国境で係官に難くせつけられて袖の下を要求されることがあると書いてあった。相場は10ユーロから15ユーロ。変な係官にあたって荷物を全部車から出して検査されたら、後が大変だ。この国境で万が一問題があった場合ギリシャに戻って内陸にある主要国境までいかなければならない。そうなったらアルバニア入国は明日になってしまう。

海底トンネル(3ユーロ)を通過してイグメニッツァへ。寄り道せずにひたすら国境を目指す。

気を揉んでいたが、問題なく10分くらいで国境を通過。税関係官は、私たちの車をみると「OK、バーイ!」 それで終わり。

第十四日目 ラフカディオ・ハーンを訪ねて

ラフカディオ・ハーンの生家を訪ね、港脇の公園にある胸像を見に行った。

 

写真は上から

ラフカディオ・ハーンの胸像

その生家

ラフカディオ・ハーンと名付けられた道(生家がある)

第十四日目 レフカダ島泊

レフカダ島を一周。有機栽培のオリーブのみを扱う搾油所を訪ねた。500キロ以上にならないと機械を回しても採算が取れないということで、今日は休業。オリーブは農薬を撒くわけでもないので堆肥が有機でない場合以外、どれも有機だろうと思っていた。搾油所の人の話によると、収穫する時に使う器具にさす機械用の油が混じったら有機とは言えないということだった。有機栽培でないオリーブには農薬が使われている場合がなきにしもあらず、と説明された。

大規模な農園では、オリーブの木におおい被さるようにして収穫する機械を使って夜間、収穫すると聞いたことがある。これは大問題。オリーブの木に巣を作って眠っている小鳥たちが、逃げることもできずにオリーブと一緒に収穫されてしまうのだ。この人の話によると、スペインの大規模農園ではこの機械を使うが、レフカダ島のように、大量生産をしていないところでは昼間、実をゆすって落とす機械で収穫しているという。...よかった...。

オリーブ収穫をしている人を見つけたら、言葉の問題はあるが話してみたいと思っていた。オリーブの下に収穫用シートが敷いてあるのはあちこちで目にしたが、残念ながら収穫しているところには行き合わなかった。

第十三日目レフカダ島泊 移動日

ギャラクシダからミティカスを通ってレフカダ島へ。海岸線に沿って北上する。天気は上々。景色が良いところでは車を止めて写真を撮ったり眺めたり。まだ明るいうちに宿につければそれでいい。

途中立ち寄ったミティカでは、港に面したウォーターフロントに一歩足を踏み入れるか入れないかのタイミングで、タベルナのおじさんに引き止められた。「これから昼なんだろう、ぜひうちのタベルナへ!」 久しぶりにちょっとだけしつこい(?)客引きに会った。ウォーターフロントのレストランやお店はどれも言わば南国風。でも(またしても)どれもあまり変わり映えがしない。引き止められたタベルナが一番地元の店らしかったので、結局、戻ることにした。観光客として扱われたくはないのだ。地元の普通の人々の暮らしを見て、感じたい。

第十二日目 ギャラクシダ泊 世界の中心デルフィへ

神託の聖地デルフィを訪れる。事前に何も調べていなかったが、実際に行って見てみると、写真で見たことがある場所。ここのアポロ神殿で神託が行われていた。有名な「オディプス王」の悲劇は、ここでの神託に端を発している。雨模様の中、見て回ったがパルナッソス山の中腹にあるデルフィは雨模様の中、時々、霧が湧き出て幻想的だった。

一日中雨模様で、時折強雨。宿をとったギャラクシダ(とってもかわいいところだよと、勧められた村)ではせっかくなので散歩に出たが、雨が強くてゆっくりと村を見て回るどころではなかった。このような時に備えて、日本野鳥の会の長靴を持ってきていてよかった!

神託の聖地デルフィ(デルフォイ)の見どころ紹介(ギリシャ)
https://media.eurasia.co.jp/europe/delphi

第十一日目 アテネ泊

アテネ最後の1日。泊まっているアパートで、お昼はまりちゃんといおくんと一緒にスブラキのピタサンドを食べた。午後、ゆっくりとリカヴィトスの丘に登ってアテネを一望する。今日になってやっと雲や霧のかかっていないアテネを見ることができた。民族楽器博物館にも行こうと思っていたが時間切れ。いつかまた来ることがあったら、その時にでも行こう。

夜はプラカ地区でのライブに行く。ギリシャまで来て、異国に来たと実感した。ポルトガル近辺の欧州諸国に行っても、こんな感じはしない。スペインに行く、フランスに行く、英国に行く。でも、異国に行くと思ったことはない。

ギリシャ、トルコ、中近東の歌を聞きながら、思いは遠く、昔の時を駆け巡った。

 

写真は上から

グラフィティのある階段
2004年アテネオリンピック競技場、リカヴィトスの丘から
リカヴィトスの丘から、夕日に染まるアテネ
プラカ地区でのライブ

 

第十日目 アテネ泊 アクロポリスへ!

1979年年末から80年初頭にかけて、アテネに滞在していた。アクロポリスが頭上に迫るプラカ地区。泊まっていたのは貧乏旅行者の間では有名だったプラカイン。食事は屋台で売っていたスブラキのピタパンサンドイッチ。これでもか! というくらいに野菜が山盛り入っていた。アクロポリスに行くことはなかった。観光客が行くところなんて誰が行くか! みたいな貧乏旅行者の意地(?)のようなものもあった。でも行ってみたら1度目は休日で休み、2度目は閉館時間が過ぎて入ることができなかったというだけのこと。

センチメンタルジャーニーっぽいけれど、今回のアテネでは、40年以上前にできなかった(やらなかった)ことを全てやった気がする。アクロポリスとアクロポリス博物館(当時はなかった)を訪ね、レストランで食事。喫茶店で濃厚なココアを飲んでケーキを食べて、市場で自家製ワインを買った。何よりも、移動手段が車である。宿泊も小綺麗なアパートの一室。

プラカ地区は当然ながら変わった。昔の面影はない。観光客で賑わう路地には世界中どこに行っても同じブランドの店が並んでいる。空港のモールと同じだ。土産物店も似たり寄ったりで個性がない。何でこうなってしまうのだろうか。観光客は、つまらないとは思わないのだろうか。観光地なんてそんなものだと思っているのだろうか。

写真は上から

第九日目 アテネ泊 市場へ行く

まりちゃん一家と待ち合わせて、息子のいおくんを保育園に送ってからキプセリの路上市場へ。これまでのところ、会った人はほぼ全員が英語を話してくれた。短期滞在の私たちにとってはありがたい。市場でも、全て英語でのやりとり。自家製のワインやオリーブや夕食の材料を買い込む。

アテネは珍しく曇り空。夕方、散歩に出たら雨だった。急斜面の路上を、場所によっては川のように水が流れていた。

写真は3点とも市場の様子

 

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