July 2020

人が消えた空港

6週間の予定だった一時帰国はコロナの影響で日本に足止めとなり、3ヶ月半に及んだ。そしてオランダ航空の片道切符で6月半ばにやっと日本を後にした。

成田空港から夜11時の便で出発のため、このような時期だからと余裕を見て3時間前には空港に到着していた。京成電鉄を使ったが、乗客はほとんどが成田駅までで降りてしまい、空港ターミナル駅まで行く乗客はほぼいない。通常、列車を降りるとすぐに検問があってパスポート等身分証明書を見せるのだが、係官は誰もおらず、警官が一人、ボックスの上から検問所を通る人を見守るばかりだった。ターミナルビルの地下にあるコンビニは開いていた。しんと静まり返ったビルをエレベーターで出発ロビーに向かう。私が乗る便がこの日の最終便。他の便は全てキャンセルなので、チェックインカウンターはオランダ航空の部分しか開いていない。通常通りの照明が出発ロビーを寒々と照らしている。人員を減らすために窓口を制限しただろうか、チェックインには時間がかかった。機内持ち込みの荷物が規定よりちょっと重かったが、乗客数が少なかったからだろう、何も言われることはなかった。

COVID-19で日本に足止め

3月初旬に日本に一時帰国した際、予定通り4月半ばには帰れないかもしれない、と予想してはいた。が、2ヶ月も足止めされることになるとは思わなかった。

ポルトガルで最初のコロナ感染がポルトで確認されたのは3月3日。私は翌日午前の便に乗るためにリスボンにいた。そしてドバイ経由のエミレーツ航空で何事もなく、無事日本に到着。入国手続きも通常通りだった。

3月中旬頃までは、それでも数回、東京に出て買い物をしたり友人と会ったりもした。そのうち、外出は規制されるようになるだろう。そうなったら、 買い物に出られなくなるかもしれない。そう思って、早いうちに東京での用事はほぼ済ませておいた。その頃はまだ、東京オリンピックは予定通りに開催するとか言って、緊急事態宣言の「き」の字も出ていなかった。