ステイケーション Staycation

コロナ禍でも都市部以外でなければ、ポルトガル国内は比較的自由に行き来できる。リスボンやポルトは地方よりも感染者数が格段に多いため、行き来が制限されたりする。

より厳しく移動が制限されている英国では、海外の休暇に出られないため、国内で我慢する「ステイケーション」が流行っているという。Stayステイとvacationバケーションを併せた造語である。

私たちも9月初めに一週間、ポルトガル南部に旅行しようかと思っていたが、取りやめた。今まで行ったことがないアルガルベに行こうと思ったのは、今の時期ならば、通常溢れかえっている観光客−大多数が英国人−が来ていないからだ。海岸が美しく、通年温暖な気候でリゾート地として人気がある。

それはいいのだが、パーティタウンとして人気があるため、マナーの悪い観光客も多い。物価が安いポルトガルに来て、安く酔っ払おう...と。そういう(もちろんそれだけではないが)観光客目当てのバーやレストランも多く、外国人観光客のために共通語はほぼ英語だとも聞いた。

英国人の連れ合いがそんなにガラの悪い英国人観光客は見たくもないし、外国人観光客に媚びるポルトガルもいやだ、とこちらに移住して16年近く経つが、まだ、訪れたことがない。それで、今はチャンスだ! ということになったのだが...。

日本人観光客?

在ポルトガル日本大使館から、「日本人観光客を狙った盗難被害の発生」というメールが届きました。早朝、ポルトで日本人が狙われ、貴重品を奪われたということです。こんな時期にもう、日本から観光客が来ているのですね。

日本からポルトガルに来る分には、入国後の隔離は不要ですが、日本に帰国したら2週間の隔離が今でも必要なのではないでしょうか。

それにしても、観光客を狙う強盗やスリも、ここ半年以上仕事がなかったのでしょうね。日本人に限らず、外国人観光客は増えているようです。これまでのロスを取り返すために活発になっているのかも。当分の間は気をつけなければならないのかもしれません。

 

待望の石畳 仕上げ編

さて、石畳は細部の作業を残して終了。職人の作業を間近で見ていた連れ合いは、細部の作業は自分でやることにした。入り口の扉周り、通路が二手に分かれるところ、水はけの具合で高低差をつけるのが難しい場所等だ。

今度は私も石を運んだ。手押し車に10個も乗せると、十分重たい。

いかに歩きやすく、見た目も美しく、高低差のあるところは自然に人が歩かないようにするか...。

縄張りや水盛りをして、杭を打って、考えて、やり直して、を何度も繰り返していた。そして、やっと作業に入る。

まず地ならし。石の高さがあるので、最終的な高さから逆算して余分な土を取り除く。それから砂利を敷き詰める。そして、石を並べて石と石の間に砂利、そして砂を入れ込む。場所によってはちょうど良い大きさにするために石を切る作業も必要になる。さらに、特色と装飾のためにデザインもしなければならない。

一番大変そうなのは石を切る作業。細かい埃が煙のように湧き上がる。吸い込まないようにマスクをしての作業だ。石を並べる作業は文字通り、「コツコツ」とやっていく。装飾に使う石は、旅行先で拾ってきた思い出のある石や古いタイルなど。

プロの職人も顔負けの仕上がりとなりました!

 

写真は上から

石を切る作業。

待望の石畳 職人の作業編

中世のヨーロッパといえば、石畳の街道や路地が思い浮かぶ。二頭立ての馬車が街から石畳の街道へ、それは未舗装の田舎道に続いていく。それだけではない。中庭やパティオの石畳の上にテーブルや椅子を出して木陰で優雅に午後のお茶を楽しむ...。

石畳を敷くことは長い間、考えていた。人づてに職人を紹介してもらったりもしたが、予定が合わずに会えなかったり、見積もりが出てこなかったり、出てきた見積もりが予算と合わなかったりで、なかなか実現しなかった。

そしてコロナ禍。私は日本で足止め。ポルトガルでも外出規制で基本的には不要不急の外出が日本よりも厳しく制限された。石畳職人も例外ではなく、遠出の仕事がなくなった。そしてやっと、順番が回ってきた。

石畳について、ロマンティックなイメージもあったが、現実的な理由もあった。一つは雑草。春には刈っても刈っても雑草が生えてくる。次に雨。雨が降ると泥だらけになる。更に、地面に起伏があるので人によっては足元がしっかりしない。何より、石畳だと見た目が何倍もよくなる。

南蛮漬け

ポルトガルから日本に伝わってきたのは、火縄銃とキリスト教だけではない。カステラもボーロも、そして南蛮漬けもポルトガルが元祖。私に言わせれば、メロンパンも多分ポルトガルのパオン・ド・レイ(王様のパン)が元祖。形も大きさも、見た感じもかなり似ている。

カステラは日本に伝来されて以来、日本で進化した。ボーロは日本では直径1.5センチくらいの小さな焼き菓子を指すが、ポルトガルでボーロといえば小さな焼き菓子のみではなくケーキ全般を意味する。言葉の意味が少しずつ、ずれてしまったのだろうか。

だが、南蛮漬けは原型が留められている。初めてカフェで見たときには感激した。見た目も、味付けもほぼ同じ。揚げた魚にタマネギや赤ピーマンをのせ甘酢をかける。

ウチの村に一軒だけあるカフェにも、たま〜にある。「次はいつ、作るの?」と聞いたら、食べたければ明日作ってあげる、と言われた。そして作ってもらったのが写真の南蛮漬け。これまでポルトガルで食べた南蛮漬けの中で、一番美味しかった!

今時のヤギ追い

この辺りでは、今でも伝統的な羊飼いやヤギ追いがいる。羊やヤギを放牧に連れて行き、日がな一日、見守る。のどかなカウベルの音がカラン、カランと風に乗って流れていく。ウチのすぐ前の空き地にも、時々、羊やヤギが村のおばさんに連れられて草を食みに来る。

あまり伝統的ではないヤギ追いもいる。夕方、村に帰ってきたときのこと。細道でヤギの群れに行き合った。車を止めて通り過ぎるのを待っていると、ヤギの後ろからトラックに乗った近所のヤギ追いが。う〜ん、最近は車でヤギを追うのか...。ヤギたちは別に急かされるわけでもなく、ゆっくりと後ろを付いてくる車の前を悠々と歩いていった。

 

写真は上から:

道草を食いながら進むヤギの群れ

後ろからゆっくりと付いてくるヤギ追いのトラック

人が消えた空港

6週間の予定だった一時帰国はコロナの影響で日本に足止めとなり、3ヶ月半に及んだ。そしてオランダ航空の片道切符で6月半ばにやっと日本を後にした。

成田空港から夜11時の便で出発のため、このような時期だからと余裕を見て3時間前には空港に到着していた。京成電鉄を使ったが、乗客はほとんどが成田駅までで降りてしまい、空港ターミナル駅まで行く乗客はほぼいない。通常、列車を降りるとすぐに検問があってパスポート等身分証明書を見せるのだが、係官は誰もおらず、警官が一人、ボックスの上から検問所を通る人を見守るばかりだった。ターミナルビルの地下にあるコンビニは開いていた。しんと静まり返ったビルをエレベーターで出発ロビーに向かう。私が乗る便がこの日の最終便。他の便は全てキャンセルなので、チェックインカウンターはオランダ航空の部分しか開いていない。通常通りの照明が出発ロビーを寒々と照らしている。人員を減らすために窓口を制限しただろうか、チェックインには時間がかかった。機内持ち込みの荷物が規定よりちょっと重かったが、乗客数が少なかったからだろう、何も言われることはなかった。

COVID-19で日本に足止め

3月初旬に日本に一時帰国した際、予定通り4月半ばには帰れないかもしれない、と予想してはいた。が、2ヶ月も足止めされることになるとは思わなかった。

ポルトガルで最初のコロナ感染がポルトで確認されたのは3月3日。私は翌日午前の便に乗るためにリスボンにいた。そしてドバイ経由のエミレーツ航空で何事もなく、無事日本に到着。入国手続きも通常通りだった。

3月中旬頃までは、それでも数回、東京に出て買い物をしたり友人と会ったりもした。そのうち、外出は規制されるようになるだろう。そうなったら、 買い物に出られなくなるかもしれない。そう思って、早いうちに東京での用事はほぼ済ませておいた。その頃はまだ、東京オリンピックは予定通りに開催するとか言って、緊急事態宣言の「き」の字も出ていなかった。

オリーブの剪定

高齢者がいる実家では、新型コロナに感染しないことも大事な責務の一つ。日本政府が緊急事態宣言を出すずっと前、帰国直後から感染予防対策は取ってきた。大都市に住んでいるわけでもないので、今の所、大丈夫。

それにしても外出の自粛はやっぱりきつい。ポルトガルの自宅にいたならば、家の農作業や温室の建設等やることはいくらでも見つかる。でも、ここではそうもいかない。幸い庭があるので晴れた日には多少の運動はできるし、散歩に出ることはできる。

余った時間を利用して、3月下旬に実家に一本だけあるオリーブの木の剪定をしてみた。実は剪定時期はすでに過ぎていたのだがかなり伸びていたので、収穫を増やすためではなく、形を整えるための剪定を行った。木と対話しながら、木肌を触りながら作業をしていると随分と落ち着ける。

写真はbeforeとafter

 

コロナウイルス

3月4日から日本に一時帰国中ですが最近になって、ポルトガルへの帰国便がキャンセルになりました。

ポルトガルを出るときには、「あんなに危険な場所(日本)に本当に行くの?」という反応が多かったのですが、今現在の時点ではヨーロッパを離れてよかったのかも、とも思えてきます。状況は流動的なので、どうなるのかなと不安ではあります。一方で、心配しても始まらないのでその時その時の状況に応じて、最善と思われる行動をとるしかないかな、とも考えてもいます。

ニュースで各国の感染状況が逐一報告されていますが、感染者の人数だけを見ていても、その影響を明確に把握できないのではないかと疑問を持っていました。

例えば新規感染者が100人だったとすると、イタリアとアメリカでは人口が違うので影響はかなり違うと思われます。アメリカの人口は大雑把に言って三億二千七十万人。イタリアの人口は六千百万人。でも、そういうことがニュースからだとよくわかりません。

参照:https://www.globalnote.jp/post-1555.html

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