アルガルベの小旅行 その六(最終回)
ヴィラ・レアルとキャンプ場
塩田などを見学してから今度は内陸へ。この日、私たちはキャンプを考えていた。良さそうなキャンプ場があれば、そこに泊まってもいいし、なければ適当なところでテントを設置するつもりだった。
この日、塩田の散歩も、偶然見つけた穴場レストランでのランチもよかったけれど、ハイライトはキャンプだった。
キャンプができそうな場所を探して、随分とドライブした。だが、どこまでいっても農場や牧場は道路から柵で隔たれて、適当な場所がどうしても見つからない。キャンプ場も見当たらない。段々と暗くなってくる。最悪、町のペンションかホステルに行こうと話し始めていた。地図をもう一度、確かめると向かっていく先にダム湖が幾つかある。そこまで行けば、絶対どこかにキャンプができそうな湖畔があるはず。希望をつないでダム湖を目指した。
何と、「キャンプ場」の看板が。営業していないかもしれない、とは思ったが、そのキャンプ場に向かった。
ゲートは空いていた。職員らしき3人がプールの側のテーブルでビールを飲んでいた。その頃にはもうすでに周りは薄暗く、トワイライト・ゾーン。
ゲートを入って車を停める。他には誰もいない。...これは営業していない???
聞いてみると、営業はしていないがメンテナンスのために3人で1日作業をしていたという。そろそろ、切り上げて帰宅しようとしていたところだという。事情を話すと、3人の中で年配の男性が「キャンプ場で宿泊することはできないけれど、駐車場でよければ内緒で泊めてあげるよ」と言う。明朝8時には上司が来るから、それまでに出発すれば大丈夫だという。ホントにいいの? と聞くと3人で顔を見合わせて、大丈夫だと頷く。
キャンプ場にお客さんを宿泊させるとなると、スタッフを置かなければならないし、安全確保のためにガードマンも必要になるけれど、キャンプ場外のレセプション前の駐車場なら問題ない。ゲートの鎖は掛けなければならないけれど、ロックは外しておくからね。
願ったり叶ったり。私たちも顔を見合わせて、「それなら、是非」
ということで、3人は帰宅。私たちは駐車場に車を移動して持参したテントを張った。せっかくプールがあったので、水は冷たかったけれど飛び込んだ。持ち合わせの食料をテーブルに広げ、椅子に腰掛けて、ワインを飲みながら夕食を楽しんだ。何とも優雅なキャンプとなった。町から離れた静かな環境の中で、ゆっくりと眠ることができた。
キャンプ場の駐車場でキャンプをした翌日、私たちはアレンテージョに引っ越した友人の農場を訪ねた。農作業を手伝いながら数日滞在後、帰宅した。一人で留守番していたシュウシュウはやはり寂しかったのだろう、私たちの足元から離れようとしなかった。
写真は上から
マリン城の城下町
マリン城
ヴィラ・レアル・デ・サント・アントニオ郊外の塩田
キャンプ場の駐車場でテントを張る
追伸
この旅行に出た10月初旬はポルトガルのコロナ感染者数などは一時落ち着き、国内の移動に関しては制限がありませんでした。外国からの観光客が激減していたのは、それぞれの国の事情によります。英国は特に、ポルトガル(ヨーロッパのほぼすべての国々)から帰国した場合に14日間の自己隔離が義務付けられているため、出国者数は激減しています。




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