ちょっと困った訪問客

ガサガサガサ、バリバリ! 時には甲高いイーッ!というような鳴き声とともにやってくる訪問客がいる。

2階のキッチンには薪ストーブがある。煙突は10メートル程の高さだ。訪問客はその煙突を伝って、というか落ちて来る。困った訪問客は、サンタクロースならず、鳥なのだ。

在宅していればいいが、数日留守にして帰宅すると既に死んでしまっていたりする。時にはストーブの中でパニックを起こしてバタバタ飛び回り、灰を巻き上げ、それを吸い込んで窒息してしまう。無事に逃がしてあげられるならいいのだが、いざ、逃す段階になると、キッチン中に灰を撒き散らして飛び出していく。

数年前には煙突の排煙部分(つまり一番上の部分)に金網を設置して、入れないように一応手は打った。訪ねて来る頻度は減ったような気がするが、決定打にはならなかった。

遊園地のジェットコースター感覚で、遊んでいるのかと思うほど、1日に数羽、落ちてくることもあった。「面白いんだよ! ちょっとスリルあるけどさ、あの煙突の中を落ちて行くとニンゲンの家の中に入れるんだ。すぐに出してくれるから大丈夫だよ、お前もやってみたら」 なんていう鳥の会話を想像してしまった。

一度、煙突の一番下までたどり着いた頃合いを見計らって、煙突を叩いてみた。その鳥は、煙突の内側を爪でガリガリとひっかきながら必死で登って行った。驚かせて悪かったなとは思ったが、そうか、こうすれば煙突掃除しなくても済むかも、とも思った。が、こんなに働き者の鳥は二度と来なかった。

今年も、冬の準備を始めている時に二日続けて2羽、訪ねてきた。どちらも私たちが在宅だったので無事に外に出すことができた。

ストーブを使い始めると、来なくなる。今の所、焼き鳥になった訪問客はいない。

 

写真は上から

ストーブの中の鳥

ムクドリだと思われる。何ともあどけない表情で見つめられてしまった

この煙突を上から落ちてくる

使用中のストーブはこんな感じ