夏の雷雨

ここ数日、蒸し暑かった。入道雲ができては消え、雷が来そうな鉛色の雲が空を覆っていた。雨の予報は出ていたが、夏の雨はほとんど降らずに蒸発してしまう。

が、昨日8月25日は違った。日曜日は大抵忙しい。特に最終日曜日は、タブアで服の無料交換ショップが月いちオープンするので、週末の野菜市場で一週間の野菜を仕入れ(とは言っても、今の時期は庭に野菜が山ほどできているので、買うものはほとんどない)、友人とお茶(というかコーヒー)をしてからスーパーを周り、服の無料交換ショップを覗く。昨日は、帰宅してから庭でちょっと作業をして、夕方は友人3人が音楽を演奏するというので車で20分くらいのレストランへ出かけた。

演奏が始まって一時間もすると、近くで雷がゴロゴロと鳴り始めた。それでも、雨は降らずにそのうち何処かに行ってしまった。雷はともかく、雨は降ってもらいたい。確かに今年は冷夏だが、最後に雨が降ったのはいつだろう、かなり乾燥してきた。

夕食を終えて帰宅。雷は近くで鳴っているのに、雨は一滴も降ってこない。雨は無理か、と諦めかけた頃、突然、頭上で稲妻が。同時に大音響。

あっ、落ちた! と思う間もなく停電。ベランダに出ると、ウチの集落も近くの村も真っ暗闇の中。稲妻が走るとスカイラインが黒い夜空に浮かぶ。

と、丘の向こうに煙が。落雷で引火したのだ。雨がポルポツと降り始めた。消防署に電話すると、消防車がすでに向かっているという。電話を切るか切らないかのうちに、消防車が一台、家の前を通過した。

近くの友人から電話が入った。すぐそばで山火事が発生、消防署に電話はしたけれど、消防車はすぐに来るのかしらと聞いてきた。そこの家では犬を何頭も飼っている。火事が治まらなければ犬を連れて逃げることも考えなければならない。

人手がいるかも、と彼女の家へ。火事そのものはウチから500メートルくらい、彼女の家から数百メートルのところで発生していた。山の中なので煙は見えるが火は見えない。消防車の青いライトが木々の間から見える。

雨脚が強まった。

友人は、稲妻が近くを走る高圧電線に落ちて、電線を伝って森の中に消えていくのを見たという。その先で山火事が発生していた。

彼女の家族や農場に寝泊まりしている人たち含めて10人ほどが集まり、消火作業をしている消防車の青いライトを見ていたが、煙がだんだんと細くなってきた。もう大丈夫だろうと私たちは帰宅した。

この辺りでは、雷、強風、豪雨ですぐに停電する。雷も落ちることがある。ずいぶん前だがウチに雷が落ちてプリンターなど数点が壊れたこともあった。この時はかなりの広範囲で落雷が発生して、かなりの被害が出た。以来、サージ防護機器を設置したり、雷が近づいた時には電源を抜くなど対応している。

2019年8月25日