またしても断水!
10月のある朝、断水になった。予告なしの断水はこの辺りでは珍しくない。水道工事などで突然水が出なくなる。またかと思ったが同時に、もしかするととも思った。2月にここに引っ越してから、アパートで水が使えるようになるまで3週間も待たされた。一度請求書が送られてきたが、それから一度も請求書を受け取っていない。請求書が何ヶ月に一回発行されるのかは知らなかったが、最後に(最初に)支払ってから既に4ヶ月近く経つのでそのうち、水道局に確認に行こうと話してはいた。
村のおばさんに聞くと請求書は2ヶ月に一度送られてくるはずだという。...ふむ。特に水道工事をしているようにも見えないのに、午後、帰宅しても断水はまだ続いていた。夜になっても水は出ない。やはり...?
翌日、朝一番で水道局に行った。窓口の女性に断水のことを話すと、水道料金が滞納されているので元栓を閉めたという。請求書もなく、警告もせずにいきなり元栓を閉めるとは随分乱暴だ。それでも、水道料金を支払えば、今日中に元栓を開けるという。請求書は受け取っていないものの、使った分の水道料金を支払うことに異議はない。請求書をプリントアウトしてもらった。
確認すると、何と新規水道接続手数料として14.88ユーロが加算されている。何だ、これは!? 請求書は受け取っていないし、警告もなかった。使った分を払うのはいいが、手数料は納得できない。彼女はコンピュータの画面を見て、請求書は送付されているわと涼しい顔で答える。水道局と言っても、ここは水道料金支払窓口女性が一人いるだけである。
警告もせずに勝手に閉めた元栓を開けるために手数料を払うつもりはない。水道料金は払うから、今日中に元栓を開けてくれと要求した。手数料は払わないと言うと「じゃあ、水はいらないのね」と言い放つ。私達が抗議している理由がまったく理解できないようである。払え、払わないの押し問答になった。私達の後ろに延びた列が段々長くなる。彼女は私達を無視して、後ろに並んだ人の対応をしようとする。彼女の正面に回り込んで抗議をする。
らちが明かないので、では上司を出せと言うと、ここにはいないから電話で話せと電話番号を紙切れに書いて渡してきた。20キロほど離れた町にある水道局(多分)本局にいる上司と電話で話しても、手数料を払わなければ元栓は開けられない、と言うばかり。「申し訳ないですね」とちっとも申し訳なさそうに繰り返す。こちらもらちが明かない。
謝っている本人が何にもせずに、何故私達が手数料を支払って尻拭いしなければならないのよ! と言って電話を切った。その間、窓口の女性は宛先不明で戻ってきた郵便物の束をチェックしていた。その中から、私達宛の警告が出てきた。最初に受け取った請求書と同じ住所なのに、宛先不明で返送されていた。「郵便局の手違いよ。文句があるなら郵便局へどうぞ」 ほらね、私達のせいじゃないのよとでも言いたそうな顔つきである。水道局が送ったという請求書2通はとうとう出てこなかった。水がなければ生活できない。渋々手数料を支払った。
その足で郵便局に向かい、水道局でのやりとりを説明した。局員は届いた請求書と宛先人不明で送り返された封書を見比べてから、リスボンの苦情係に送る書式を持ってきた。これに苦情を書いて、直接訴えるように、と。
そして夕方。4時前になってもまだ水が出ない。今日水がつながらなければ週末になってしまうので月曜日まで水が使えない。また水道局に足を運んだ。延々と待たされること30分。まだ、水が出ないと言うと、「コンピュータに入力したから他に私がやることはないわ」と肩をすくめる。後ろに並んでいた二人も水が出ないと苦情を言い始めた。どうやら昨日、水道局は料金滞納者の家の水道を片っ端から止めていったらしい。
窓口の女性は受話器を取り上げると業者に電話をかけた。書類を取り出すと1件1件読み上げている様子である。コンピュータに入力したんじゃなかったの?
やっと受話器を置くと私達を追い返したいのが見え見えの態度で「そのうち、つながるわ」 2月の経験があるので簡単に信じるわけには行かない。何時に来るのか聞くと「知らない」 今日来なかったら自分達で接続するわよ、というと「お好きなように」 この態度は何なんだ。夕方6時頃、やっと水が使えるようになった。
数日後、ポルトガル語の先生に手伝ってもらいながら、郵便局苦情受付センター(?)に苦情を書いて送った。ついでに、新規水道接続手数料として14.88ユーロも請求した。返事はまだ来ない。